吃音とは
さて、聞いたことあるでしょうか?吃音とはよく吃る(どもる)人のことです。私たち中でそれは俗にいう噛むとは違います。「あ、あ、あ、あ、ありがとう」のような分かりやすいものだけでなく「……………ありがとう」のように言葉の出だしが無言になることもあります。
俗にいう噛むことはたまにしか起きませんが、私たちの吃りはひとことひとこと吃ります。なので人と接するときに非常に困ります。どうでしょう。もしあなたの周りにそのような人がいたら喋りづらそうだと思いませんか?
そうです。実際に辛いです。その人の辛さは見た目以上に、中身も辛いです。喋るたびに息が止まり心臓もバクバク、酸欠になり頭も真っ白な状態です。
小学生~中学生期
私の吃音
まだ記憶にあるのは私は小学校低学年ぐらいから吃音です。初めは自覚はなく、ただあがっている(緊張)だけでみんなもそうなんだろうと思っていました。 しかし少しずつ気づきはじめました。あるとき友達に喋り方をマネされたからです。その頃からやっぱり少し変なんだと思い始めました。みんなは何も気にすることなく喋っているんだなと。
嫉妬
授業中、学校の先生に「これ分かる人?」と手をあげても「………………○○です」と数秒(体感では数分)かかり、頭の中では答えは出ているのに口からは言葉が出ないのは辛いです。大人になった今でもあります。本当は格好よくサラッと答えて褒められたい、けどそうならず、他のみんなには出来る。つらいです。
友達と話していてウケるはずの一言も喋りだす間が悪くなりスベります。むしろ無言になってるうちに先に他の友達に言われたりします。これが毎日なのでウケたい私としてはまるで人に幸せを取られていくようでした。
高校生期
人生に冷めていく
なので高校生になると無口なりました。男子だけでしょうか、本能的にナめられたらイジめられるって分かるんですよね高校生になると。3年間ひたすらクールを演じました。イジめられたくないから入りたかった部活も諦めました。代わりに勉強を頑張りましたが未成年の段階でやりたいことを諦めて生きていくことを覚えてしまいました。
本当は明るいはずの自分を殺しているせいか、担任の先生からも「死んだ魚の目をしている」なんて言われたり今でもよく言われます。毎日たくさん吃るんですから顔にも出ますよねそりゃ。
テクニックを覚える
無口でいることにメリットもありました。喋らないので必然的にその日の吃る頻度も無くなります。これは精神的には楽でした。
普通に喋るより倒置法つかって喋った方が相手によく伝わることにも気づきました。その方が吃りにくかったし、初めて自分の言いたいことを楽に伝えられると爽快でした。そうか、これが普通なんだと。
大学生~現在
上級者になる
もう吃音になって30年ぐらい経ってます。それだけあれこれやってると周りからは吃音だって言わないと分からないぐらいになりました。
が、それはただ隠してるだけなんです。毎日毎日、理想の自分とはまるでかけ離れた人生を送っているのでそのギャップに苦しんでいます。自分の中で努力が足りないとかそういうんじゃなくて、大げさじゃなく障害手帳もてるんじゃないか、いやむしろ欲しいぐらいです。
まとめ
だいぶ平たくお伝えしましたがそんな感じです。いつかこのブログが自分の力になることを信じます。ここまで読んでくれてありがとうございました!…文字だと吃らない(笑)