吃音のカウンセリングとは

 私はカウンセラーの資格を取得しており、また私自身も、数ヶ月間にわたり心療内科でカウンセリングを受けた経験があります。そこで今回は、もし吃音の人にカウンセリングを行う場合どのような流れになるかを私がカウンセラー側として紹介します。

 これからカウンセリングを受けたいが不安な方は参考にしてみてください。

どうぞ語ってください

 大半の人は「吃音を治したい」と言います。その場合のカウンセリングはまずカウンセラーが吃音の人の話を聞きます。話したくない場合はカウンセラーはいつまでも待ちます。ときには、その他の色んな表現方法も提案できます。

 話をすることは、悩みの改善に効果的なアプローチになります。そしてカウンセラーと一緒に吃音で困らなくなることを目指します。ときには吃音を治さなくても卒業みたいな感じになることもあります。

質問させてください

 最初のカウンセリングはいくつか質問させてください。いつから吃音なのか、どういうときに吃るのか、そのときの気持ち、まずはどうしていくか、などです。

 1回1時間ぐらいで、週に1日ぐらいで良いと思います。もちろん毎日でも構いません。ただその人にもよりますが月に1回など、あまり期間を空けすぎると効果は出にくいです。

 料金は保険適用だと約1時間あたり¥1,500~¥2,000、それ以外だとピンキリですが、¥5,000~¥10,000以上もすると高級だと思います。私が受けた場所は前者でした。

ケース1

 例えば、「仕事中に吃るからつらい」場合、もう少し具体的にお話をしていただき、仕事のとき以外と比べたり、そのときの気持ちを頭の中で形にして触れてみることをします。また近づいたり距離をとってみたりすることで慣れていくこともできます。

 そして次のステップに進むために課題を作ります。

まとめ

 このようにしていくことで、ひとりではなく一緒に吃音と向き合っていけます。注意点は、話を数分間だけ聞いてすぐにお薬を出すようなところはあまりおすすめしたくありません。そして、心療内科などでカウンセリングを行う場合、数年間にわたり通常の生命保険に加入しづらくなりますので、保険会社と相談してみることをおすすめいたします。

 では、お互いに少しずつ歩んでいきましょう!